ドライブレコーダー映像保存の必要性

カテゴリ: 交通事故

名古屋の弁護士の能勢洋匡です。

 

 本日は、ドライブレコーダー映像の保存の重要性についてお話します。

 

1 ドライブレコーダーの重要性

  ドライブレコーダーは、運転している様子を映像として保存してくれます。

  このため、ドライブレコーダーの映像は、交通事故の事故状況を明らかにする、非常に重要な証拠です。

  交通事故の事故態様や過失割合が争いになった際は、ドライブレコーダーの映像が決定打となります。

  例えば、進路変更をしてきた自動車に衝突された場合、相手方が事前にウインカーを出していなければ、過失割合が2割加算されますが、ウインカーを出していなかったことは被害者側が証明する必要があります。

  被害者が、相手方車両がウインカーを出していなかったことを目撃したとしても、ドライブレコーダー等の映像の証拠がなければ、その証明は困難です。

 

2 映像の上書きに注意

  ドライブレコーダーのSDカードの容量は限定されていることから、映像は、古い物から順番に削除されていきます。

  このため、事故発生後にドライブレコーダーからSDカードを取り外しておかなかった場合、事故当時の映像が上書きされてしまうおそれがあります。

  映像が上書きされてしまうと、事故状況を証明する証拠が失われてしまいます。

  このため、交通事故に遭われたら、ドライブレコーダーからSDカードを取り出して、パソコンなどにバックアップを取るようにお願いします。

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